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2025年

松本城と旧開智学校 国宝結ぶ道に人の輪  開智通りで催し

2025/07/22
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 松本市の国宝松本城から国宝旧開智学校校舎に向かう市道(通称・開智通り)で21日、通りを歩行者天国にしてリビング(茶の間)のように心地よく過ごせる空間を創出する「国宝の架け橋リビング2」が開かれた。歴史的かつ文化的なエリアに人を呼び込み、新たな街の在り方を提案しようと、一帯の街づくりに関わる団体が実行委員会を組織して主催。会場にほど近い市中央図書館や旧開智学校でも催しがあり、来場者が思い思いに過ごした。
 松本城北の松本神社前交差点~開智小学校前の200メートル弱が交通規制された。飲食や手工芸のマルシェ、キッチンカーなど約40店が並んだほか、ミニFMラジオの公開生放送やクイズラリー、和装の着付け体験も。通りに面した松本神社や交流拠点タカノバも含めた一帯に人があふれ、家族と訪れた近くの樋口友紀子さん(31)は「地元がにぎわうのはうれしい。国宝が二つある魅力的なエリアなので今後も実施してほしい」と話していた。
 連動企画として、旧開智学校ではリアル謎解きゲームが行われたほか、中央図書館は隣接の開智公園に“青空図書館”を開設。人々が木陰で読書や読み聞かせを楽しんでいた。
 実行委には松本国宝の架け橋プロジェクトや城町文庫など5団体が参加。実施は昨年11月に続く2回目で、今後は春秋の定例開催も目指す。藤木大介実行委員長(43)は「市民と観光客の双方が訪れている。歴史や文化を感じる催しとしても定着させたい」と話していた。

歩行者天国になった開智通りでゆったりと過ごす来場者たち