若き力士“相撲どころ木曽”の土俵に熱気注ぐ 町トレセンで合同稽古
2025/07/20
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東京都内の複数の相撲クラブから推薦された中高生の有力選手たちが19日、木曽町新開の町総合トレーニングセンターで2泊3日の合同稽古を開始した。令和10年県内開催の国民スポーツ大会で相撲競技強化選手に指定されている長野県内の中学生に加え、強豪校として知られる神奈川県の旭丘高校の相撲部と、その近隣の中学生も参加。各地から集まった若き力士たちが“相撲どころ木曽”の土俵に熱気を注いでいる。

木曽での“夏合宿”は、木曽相撲クラブと文京針ケ谷相撲クラブ(東京都)の指導者同士が日本相撲連盟の研究委員として交流を深めたことから令和5年に始まって3年目。今年も、都のジュニア育成事業として実施し、中学生17人と高校生2人が参加した。
初日は「申し合い」を中心に稽古が行われ、勝者がさらに番数を重ねる形式で互いに技術を磨いた。東京・浅草にある小松竜道場で研さんを積む選手は木曽での練習会に3年連続で参加。「日ごろ対戦できない選手と稽古できる貴重な機会。けがなく集中した3日間にしたい」と意欲的だった。
旭丘高校相撲部の岸田光弘監督(52)は「選手たちは、小さな頃から木曽の大会に出場している、いわば『木曽に育ててもらった』子供たち」と話す。今月末から開催が相次ぐ全国大会に向け「他県の選手との実戦形式の稽古は(選手個々の)意識も上がるはず」と期待していた。