堀金で8月10日 平和を願い歌う集い 市民有志が企画
2025/07/19
後で読む
平和を願う歌曲をうたうイベント「みんなで唄う『平和の歌』~安曇野の集い~」が8月10日午後3時から、安曇野市堀金公民館で開かれる。戦争経験者を親世代に持つ安曇野市や松本市の市民有志が、戦後80年にちなみ企画した。多くの来場を呼び掛けている。
堀金地区を中心に多様な経歴を持つ60~70代でつくる親睦会「にいち会」の北林明彦会長(72)ら歌好きの会員有志7人で実行委員会を発足。「21世紀を考えていこう」と異業種交流や被災地支援などの社会貢献活動を30年と重ねてきた仲間だ。
同会会員で元わさびーずメンバーのシンガー・ソングライター中村雅彦さん(74)=松本市里山辺=が出演する。ベトナム戦争の最中に作られた『死んだ男の残したものは』などをギターで弾き語る。
市民参加を求めて歌う15曲ほどを選曲中だ。反戦思想をうたったフォークソング『花はどこへ行った』、唱歌『埴生の宿』、合唱曲『空は今』など幅広く集める。歌詞や歌にまつわる解説を記し、当日配る冊子を制作中の黒岩史成さん(69)は「争いはやまないと嘆きたくなる昨今にも、共に歌い、平和のともしびを心にともしたい」と願う。
紛争下の子どもたちへの支援に充てる寄付金も募る。中村さんは「歌は多様な価値観を持つ人と人をつなぐ」と力を込め、北林会長は「加害者も被害者もなく全ての人に家族があるということに思いをはせたい」と話す。参加費500円。問い合わせは北林会長(電話090・2670・6741)へ。
