参院選 20日に投開票 県区の候補5人 19日は最後の訴えへ
第27回参議院議員選挙は、20日に投開票される。県区(改選定数1)には、参政党新人で造園業の竹下博善氏(42)=長野市、自民党新人で元外務省職員の藤田ひかる氏(35)=同、立憲民主党現職で再選を目指す羽田次郎氏(55)=上田市、政治団体・チームみらい新人で義務教育学校教員の山田雄司氏(35)=小諸市、政治団体・NHK党新人で会社役員の加藤英明氏(66)=東京都=の5人が立候補し、舌戦を繰り広げている。選挙戦最終日の19日も各地で最後の訴えに声をからす。
竹下氏は、北信地域と中信地域を中心に、毎日2~4カ所で街頭演説を重ねてきた。神谷宗幣代表ら党幹部も応援に駆け付け、松本市や伊那市など5カ所で個人演説会も開いた。「日本人ファースト」を掲げて党への支持を求め「子供の笑い声が響く地方を取り戻したい」などと訴えた。19日は長野市の中心街を回る。
藤田氏は県内をくまなく歩き、街頭活動や遊説、集会を精力的にこなしてきた。党県連の宮下一郎会長は「新人で知名度が低く最初は厳しかったが、勢いが出てきた」とし「党の逆風下で伸ばしているというのは、候補者の人を見て判断してもらえるようになってきたということ」と手応えを語る。19日は長野市内を遊説する。
羽田氏は、有権者との触れ合いを重視し街頭演説などを充実させた。物価高対策を訴えの柱に、SNSなどで若年層への浸透も図る。党県連の杉尾秀哉代表は「ある程度は、自民党への不信感の受け皿になっている」といい「数字に一喜一憂せず、最後まで最善を尽くす」と引き締める。19日は地元を中心に地盤の東信地域を回る。
山田氏は選挙期間中に県内全77市町村を回った。オンライン配信も駆使し、知名度の向上に努めた。同世代を意識した主張を展開しつつ「分断に立ち向かう姿勢」を強調し、幅広い層に政策を訴えた。ポスター貼りの協力者は140人を超え「最後まで走り抜ける」と意気込む。19日は松本駅前での演説後、地元の小諸市に向かう。
加藤氏はSNSでの訴えを中心に活動してきた。「街頭演説よりSNSの方が効果があり(旧ツイッターの)Xの個人メールには多くの方から賛同の意見をいただいた」と語る。