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2025年

戦没者慰霊碑に平和誓う 木祖村と遺族会が式典 小中学生も 戦後80年

2025/07/19
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 木祖村出身の戦没者や満蒙開拓団の物故者を追悼する平和祈念式典が18日、村民センターにある慰霊碑前で開かれた。戦後80年の節目の年にあらためて歴史と向き合い、平和への願いを確かめ合おうと、例年慰霊祭を営む村遺族会を、村が共催の形で支えて開催した。村民や小中学生ら約60人が参列し、献花や祈りを通じて哀悼の意をささげ、戦没者を慰霊するとともに恒久平和への誓いを新たにした。
 村遺族会代表の原孝文さん(75)=菅=が式辞を述べた。「戦争経験者が少なくなる中、平和を願う行動の継続と後世への継承が必要」と訴えた。
 児童と生徒が平和のメッセージを発表した。木祖小学校6年の上條遥馬君は、祖母から聞いた戦争の話や日本国憲法の平和主義について学んだことを紹介し「大切な人たちが笑顔でいられるように平和の大切さを訴えていきたい」と誓った。
 木祖中学校3年の清水桧里さんは、平和学習を通じて感じた戦争の悲惨さと平和の尊さについて語った。「過去の教訓を忘れず、過ちを繰り返さないために、努力し続けることが大切」と力を込めた。
 式典後、慰霊碑に手を合わせ、それぞれの思いを胸に刻む参列者の姿があった。

参列者が見守る中、「戦没者英霊之碑」「平和之塔」「宝泉開拓団記念碑」の三つの慰霊碑に献花する遺族たち