証明書スマホで申請 利便性向上へ、松本市8月開始
2025/07/18
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松本市は8月、「戸籍謄抄本」、「戸籍の附票」、「住民票の写し」の3種類の証明書について、オンライン申請の受け付けを始める。マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、外出せずに証明書の取得が可能になる。県外など遠隔地で証明書を取得する人の利便性が高まることが期待される。
市は既に全国のコンビニエンスストア各店舗に設置されているマルチコピー機で住民票などの証明書を取得できるサービス(コンビニ申請)を導入しており、市が利便性向上を掲げて目指す「行かない窓口」を加速させる。
行政サービスのオンライン申請に対応した個人向けポータルサイト「マイナポータル」にログインし、必要な証明書と発送方法を選択する。手数料と送料をペイペイなどのキャッシュレス決済サービスやクレジットカードでオンライン決済すると、証明書が郵送で届く仕組みだ。
手数料は戸籍謄抄本が450円、戸籍の附票と住民票の写しが300円、手数料とは別に普通郵便は110円、速達は410円の送料がかかる。戸籍謄抄本と付票は松本市に本籍がある人のみの対応となる。
証明書のコンビニ申請は4月から手数料が100円に値下げされ、利用率は36・9%になった。コンビニ申請を導入した平成28(2016)年は1・3%で、着実に浸透している。
市民課の担当者は「オンライン申請できる証明書の数を今後増やしていきたい」と話す。一方で、市民課窓口に証明書の申請に訪れた松本市元町1の女性(55)は「スマホの操作が苦手なのでオンラインは使用しないと思う」と話していて、窓口申請の需要に考慮すべきとの声もある。
