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2025年

松本の中心街 自転車で気軽に 神明町と伊勢町にミニ駐輪場

2025/07/17
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 中心市街地への車の流入を抑制した「歩きたくなるまちづくり」に取り組む松本市は16日、松本駅周辺の2カ所で、小規模駐輪場「ちょこっとパーキング」の運用を始めた。自転車で気軽に街中に来られるようにする狙いで、買い物や食事で短時間滞在する人の利用を呼び掛けている。

神明町の「ちょこっとパーキング」。初日から早速利用する人が見られた
神明町の「ちょこっとパーキング」。初日から早速利用する人が見られた

 神明町通りのあがたの森通りに近いサークルベンチ付近に8台、伊勢町通りのMウイング前に8台の計16台分の駐輪ラックを設置した。自転車専用で、バイクの駐輪は不可。利用は無料で6時間以内とする。神明町の歩道上は自転車を降りて通行する。
 市民アンケートで「駐輪場から歩くのに許容できる距離は100メートル以内」とした人が7割に上ったことを考慮し、地元理解が得られた場所に設置した。
 中心市街地には、松本駅お城口とアルプス口に市営の有料駐輪場が計314台分あるほか、大型店や公共施設の利用者向けの駐輪場はあるが、個店利用者向けが少なかった。市は令和4、5年度に個店などが専用駐輪場を整備する際の補助金を設けて利用を呼び掛けたが応募がなく、市の事業として本年度から実証実験に取り組むことにした。今回はその第1弾で、市は本年度一般会計当初予算に事業費493万円を計上している。
 ちょこっとパーキングは「放置整理区域」内で、6時間以上駐輪している場合やラック外に駐輪している場合は撤去の対象となる。市自転車推進課は「モラルを守ることを呼び掛けつつ、地元の協力を得て設置場所を増やし、自転車で来やすい街づくりにつなげたい」と話している。