安曇野市の市営住宅・柏原団地 全面改修に着手 耐震補強 オール電化に
2025/07/17
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安曇野市は、築50年以上経過し老朽化している市営住宅柏原団地(穂高柏原)の全面改修に着手した。耐震補強、各種設備の更新、オール電化などを年2棟ずつ本年度から4年かけて行う。建て替えより安い家賃で、より幅広い世代が利用しやすいように、住み心地をよくする。
市営西穂高運動場の南東側にある柏原団地は、昭和40年代後半に建てられたコンクリートブロック造り平屋の10棟40戸(1戸35平方メートル)。主に単身の住宅困窮者の受け皿として、令和10年度までに8棟32戸のリノベーションと2棟の解体を行う。
間取りは変えずに、屋根の軽量化、給排水管の更新、トイレの水洗化、外張り断熱、ユニットバスの設置などを行う。総事業費は約10億6800万円で、国の交付金と起債で半分ずつ賄う。本年度は2棟8戸を来年3月までに改修する。
高齢者世帯の増加や物価高を背景に、単身世帯向け住宅の利用ニーズは高まっている。改修した棟の入居者募集は年度ごとに、まず柏原団地内の居住世帯、次に改修・解体予定の市営住宅の居住世帯を優先して行い、空きが出れば公募する。市建築住宅課は「老若男女、幅広い世代が入居しやすいようにしたい」とする。
市は、同じく単身世帯向けの市営住宅穂高団地(穂高柏原、13棟50戸)についても同様の長寿命化改修を4年度から進めている。解体や外構工事を除く改修は本年度で完了する予定で、今後、入居者の公募を行う方針だ。
