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2025年

穂高健康支援センター 長寿命化へ大規模改修を前倒し 耐久性向上 設備も更新

2025/07/16
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 安曇野市は、保健事業の重要拠点・穂高健康支援センター(穂高)の建物を長寿命化するための大規模改修に着手した。公共施設の長寿命化は一般的に築30年が実施のタイミングだが、同施設は築21年。合併特例債の活用期限が本年度末に迫っていることや稼働率の高さを考慮し、時期を前倒しして耐久性の向上や設備更新を行う。
 同センターは、鉄筋コンクリート造り平屋の2767平方メートル。保健師など約50人が働く健康支援課などの事務スペース、各種健診・検診を行う穂高保健センター、障害者就労支援施設「穂高わたぼうし」の複合施設だ。
 11日に本格的に着工した。一部で雨漏りしている屋根の全面塗装や部分改修、エアコンの更新、照明のLED(発光ダイオード)化など一連の改修を来年3月までに完了させる。総事業費は約3億4500万円。このうち95%の3億2720万円は、返済額の7割が国から交付税措置される合併特例債で賄う。
 育児教室など多くの母子保健事業が行われる穂高保健センターは年間で約1万6900人の利用があり、その数は他地区の4センターの合計の倍を超える。市は高い施設稼働率と、特例債の活用期限を踏まえ長寿命化の前倒しを計画。先月の市議会6月定例会で工事請負契約が議決された。市健康支援課は「工事中も安全に配慮しながら通常通りの保健業務を行う。定期的に検診・健診を受けてほしい」と呼び掛けている。

穂高健康支援センターの事務スペース。大規模改修工事が始まった