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2025年

三郷の松尾学さん 市にリンドウ寄贈 期日前投票所を明るく彩る 花言葉は「正義」

2025/07/15
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 安曇野市三郷明盛の松尾学さん(73)が14日、露地栽培したリンドウの切り花100本とフラワーアレンジメント1基を市に寄贈した。花言葉の一つ「正義」を象徴するリンドウは、県選挙啓発マスコットキャラクター・ほたりちゃんのモチーフにもなっており、参議院議員選挙(20日投開票)の期日前投票所に飾られて有権者を明るく迎えている。
 松尾さんは地元出身で、松本深志高校(松本市)、東京教育大学(現筑波大学)を卒業後、キリンビールに入社。ビール大麦の品種改良や植物開発研究所の開設など植物関連の事業に長年携わった。57歳で早期定年退職後、安曇野市に戻ってリンドウやアスパラガスなどを趣味で栽培している。
 趣味とはいえ「徹底的に最高のものを作りたいというこだわりがある」と松尾さん。以前は東京・大田市場にリンドウを出荷していた。現在は栽培面積を減らし、余剰分を地元の農産物直売所に出荷している。今年は花の付き具合や草丈の伸びなど特に出来が良かったため、「この暑さが続く中で市役所を訪れる人に涼を感じてもらいたい」と考えてリンドウを寄贈した。
 期日前投票所は本庁舎と4支所の計5カ所に開設されている。市選挙管理委員会事務局は「選挙というと堅いイメージで二の足を踏む人もいる。花があることで雰囲気が明るく柔らかくなるので、リンドウはとてもありがたい」と喜ぶ。松尾さんも「花を見にぜひ投票所を訪れてもらえたら」と期待した。

寄贈したリンドウと松尾さん