山形・スカイランドきよみず 村が廃止・解体を検討へ
2025/07/15
後で読む

山形村の百瀬繁寿村長は14日の村議会全員協議会で、今後のあり方が懸案となっている清水高原の村有入浴宿泊施設「スカイランドきよみず」の事業を廃止し、解体に向けて検討を進める方針を明らかにした。施設を巡っては今月2日、村民の代表や有識者でつくるあり方検討委員会が「事業の廃止と速やかな解体」を求める提案を村に行っていた。
百瀬村長は取材に対し、委員会が廃止・解体理由に挙げた施設老朽化や利用客の低迷、村の財政負担の増大について共通認識を持っているとし、運営の継続は難しいと考えていると説明した。
高原の中心となってきた施設がなくなることに伴い、高原別荘地定住者や別荘所有者の生活を支える一帯の簡易水道事業、ごみ収集・除雪といったインフラや住民サービスの維持、災害時の避難拠点確保が課題となる。百瀬村長は「簡易水道事業は継続していく。さまざまな課題を整理して対応を考え、次世代に課題を積み残さないようしっかり答えを出していきたい」と説明した。今月22日に開く別荘定住者(13戸)との懇談会、別荘定住者・所有者が集う来月9日の清水高原保健休養地管理組合総会で方針を説明し、関係者の意見を集めた上で、最終判断をするとした。
スカイランドきよみずは村営保養センター「清水荘」の後継として、平成7(1995)年にオープンした。現在の指定管理者の民間事業者による営業は11月末で終了する。