消防救助技術 県大会V 木曽消防署・鈴村大成さん はしご登はん 全国へ再び
2025/07/15
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木曽広域消防本部・木曽消防署(木曽町福島)の消防副士長・鈴村大成さん(26)が、県消防救助技術大会の「はしご登はん」で優勝し、全国大会に出場する。令和元年に続き2回目の挑戦となる。同消防本部の隊員で全国へ進んだのは、今まで鈴村さんが「唯一」といい、練習を重ね本番でも活躍したいと意気込む。
はしご登はんは、命綱を結びつけて垂直の15メートルのはしごを登り切るまでの時間や安全の確実さを評価する。高所の進入を想定した訓練となる。県大会は6月14日に長野市で開かれ、県内13消防本部の選抜者が技術を競った。
鈴村さんは3月から「毎日のように」練習を重ねた。実践の他に動画で他の人や自分の動きを見比べ、無駄のない動作を追求した。県大会は1位になったが、ロープをつかみ損ねるなどミスがあり「全国に向けできなかった部分をつぶしていきたい」と見据える。
木曽町出身の鈴村さんは、地元の人のためになる仕事をしたい思いがあり、平成26(2014)年の御嶽山噴火災害で活動する消防の姿も見て現在の進路を志した。29年に同本部に採用された。はしご登はんで令和元年に出場した全国大会は、安全確保のミスで失格となり「悔しさもバネに練習してきた」と振り返る。
今年の練習で記録した自己ベストは、全国でも上位を狙えるタイムといい「優勝を目指してしっかり練習し、成果を発揮したい」と力を込める。全国大会は8月30日に兵庫県立広域防災センター(兵庫県三木市)で開かれる。
