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2025年

塩尻で阿禮神社例大祭 舞台曳行で氏子躍動

2025/07/13
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 塩尻市塩尻町の阿禮神社の例大祭が12日、2日間の日程で始まった。初日の宵祭りは宮本、中町、室町、上町、長畝、桟敷、堀ノ内の7地区で、氏子たちがきらびやかな舞台を曳き回し、地区が祭りの活気であふれた。
 当番部会の宮本は円陣を組んで気合を入れた後、花火を合図に集落の公会所を出発した。高さが5メートルほどもある舞台の屋根に法被姿の若衆が立ち、景気づけに歌を歌いながら、「さいはい」などと呼ばれる房を威勢よく振って祭りを盛り上げた。傾斜がある道や交差点といった難所では氏子たちが「せーの」と力を合わせて舞台を曳いていた。
 今年は休憩の際、お囃子衆が座る高い場所に子供が上る機会を設けた。宮本の祭典部長・市川大晃さん(32)は「みんなが一年、待ちに待っていた例大祭。子供からお年寄りまで多くの人が笑顔になる祭りにしたい」と話していた。
 13日の本祭りは、神社から約900メートル離れた「御旅宮」に御神体を迎えに行く「御頭行列」や、ユニークな仮装行列「俄」などがある。午後8時半から各舞台を神社へ曳き込む。10時50分に本ばやしを一斉奉納し、11時に万歳三唱で例大祭を締めくくる。

にぎやかに舞台を曳く氏子ら(宮本)
にぎやかに舞台を曳く氏子ら(宮本)