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2025年

塩尻署管内 横断歩道の事故が急増 行楽期前に注意呼び掛け

2025/07/12
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正しい渡り方を教わり、手を上げて横断歩道を歩く児童たち

 夏の交通安全やまびこ運動が11日、県内一斉に始まった。塩尻警察署管内の今年の交通事故発生件数(10日現在)は前年比3件減の85件となっているが、横断歩道での事故は同3件増の4件と増えている。夏休みや行楽シーズンを迎えると、通勤通学時間帯以外も歩行者が増えることから関連機関が注意を呼び掛けている。
 管内で発生した横断歩道の事故は、いずれも歩行者が自動車とぶつかり、歩行者が軽いけがをした。発生場所は交差点のほか、見通しのよい直線道路など。交差点での事故は、自動車が右折した際に歩行者と衝突した。ドライバーが事故直前まで歩行者の存在に気が付かなかったケースが多かった。
 塩尻署や市、塩尻交通安全協会は11日、広丘小学校前の横断歩道で指導啓発活動を行った。下校する児童には横断歩道の前では「止まる」「(左右を)見る」「手を上げる」という正しい渡り方を指導し、ドライバーにも横断歩道に人がいる時は必ず止まることを呼び掛けた。同署交通課の上林浩課長は「(ドライバーには)歩行者優先の意識を持って、特に生活道路では速度を落として走行してほしい」と訴えていた。
 夏の交通安全やまびこ運動は20日まで。横断歩道でのルール順守のほか、自転車乗車時のヘルメット着用、高齢者の事故防止、飲酒運転の根絶の4点に重点を置き、啓発や指導活動が展開される。