信大広場を地域交流の場に 市民と学生、整備着手で芝植え
2025/07/12
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信州大学(本部・松本市)は11日、松本キャンパス(旭3)構内の「中央広場(仮称)」の整備に向け、学生や市民を交えて芝の植栽をした。信大は広場を大学と市民が交流する場としたい考えで、13日にかけて「キックオフイベント」を開き、キッチンカーの出店やキャンプグッズの展示を行う。
中村宗一郎学長や教職員、学生のほか、地元住民ら100人以上が参加し、広場の3分の1の面積に縦35センチ、横1・3メートルの芝を4000枚植えた。中村学長は「物心両面で開かれ、人が集う場にしたい」と整備への期待を寄せた。住民代表として参加した横田第七町会の小松明町会長(72)は「信大は地域になくてはならない存在。地域の輪が広がる場となれば」と整備開始を喜んだ。芝植えには市消防団の中央・東山両ブロックの団員10人も参加し、学生に入団を呼び掛けた。
広場はキャンパス中央に位置し、広さはサッカーコート1・4面分相当の約1万平方メートル。教職員向けの駐車場だったが、一昨年4月から空き地となっていた。今年1月から周囲のフェンスの撤去や整地を行い、整備に向けた準備を進めていた。将来的には地下水や排水を再利用するシステムを導入するなど、同大学が重点的に取り組む「アクア・リジェネレーション」(水資源再生)の実践の場とする構想もある。
整備を進める信大グリーン社会協創機構の内田考生コーディネーター(57)は「信大と地域の交流の象徴となる広場にしたい」と話していた。
