薮原祭り 夏本番告げる 獅子舞う 宿場に活気
2025/07/12
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木曽谷の夏祭りシーズンの先陣を切る薮原神社例大祭「薮原祭り」が11日、木祖村で始まった。獅子頭を飾った2台の屋台「上(男)獅子」と「下(女)獅子」が、にぎやかなおはやしと威勢の良い掛け声とともに旧中山道宿場を練り歩き、「晴れの日」の始まりを地域に告げた。12日が本祭りになる。
見どころのひとつ「寄け合い(よけあい)」は、屋台同士が狭い街道ですれ違う場面で、祭典団体役員の口上を合図に始まった。眼光鋭い男獅子は縦に激しい動きで勇ましさを、女獅子は左右に動いて優雅さを表しながら舞った。
「男を見せろ」「色っぽいぞ」といった掛け声が宿場町を活気づけた。薮原祭り保存会の藤沢義広会長(77)は「(祭りの担い手には)暑さにも負けぬほどの気合がみなぎっている。他の何ものにも代えがたい財産」と目を細めていた。
