塩尻市吉田地区が防犯対策に補助金 機器購入で2000円支給
2025/07/11
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塩尻市の吉田地区防犯協会は自治組織加入世帯向けに、防犯対策機器購入への補助制度を設けた。防犯カメラや面格子、防犯ガラスなどでの活用を例示する。1件2000円で20世帯分の予算を用意する。啓発中心の従来型の活動とは一線を画す新機軸の事業で、住民の関心喚起を目指す。

市地域づくり課によると、市内で地区の外郭団体が住民向けに機器を現物支給する例はあるが、補助金を出す制度はほかにない。
税込み4000円の購入(複数機器の合計で4000円以上になる場合も含む)に対して、一律2000円を支給する。4月以降の購入を対象とし、9日に受け付けを始めた。8月29日まで申請を受け付ける。
申請書は市吉田支所に用意する。領収書と、取扱説明書や空き箱か現物や現物の写真など、機器の規格を確認できるものを示す。申請が21件以上になった場合は抽選で支給先を決め、補助金は申請期間後に支所で現金で渡す。8日に支所であった防犯研修会で事業を説明し、地区内で周知のチラシを回覧した。
地区防協は日頃、啓発チラシの配布や年2回の防犯パトロールなどを行っている。ただ、関心喚起の効果は限定的だ。今回の事業を行うことで、少しでも防犯機器を使う住民が増え、その効果を感じてもらうことを期待する。
吉田地区は防犯への意識が高いというイメージづくりにもつながりそうだ。地区防協の吉江正彦会長(吉田4区長)は「補助事業ならば、防犯への関心が高まると期待できる」と話している。