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2025年

Mt.乗鞍スノーリゾート 今季も地元主体で営業へ 経営引き継ぎの交渉は継続

2025/07/09
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昨シーズンにMt.乗鞍でスキーを楽しむ来場者。本年度シーズンも地元主体で運営される

 松本市安曇乗鞍高原のスキー場「Mt.乗鞍スノーリゾート」が、本年度のシーズンも地元主体の体制で運営を続けることが決まった。地元主体の運営は当初は昨シーズンのみの方針で、スキー場の運営を任せる企業などを探しているが、住民有志でつくる運営協議会によると、方向性が固まるまでには時間を要する状況だ。本年度も現体制で乗り切り、来年度のシーズンから経営を引き継ぐべく交渉を続ける。
 Mt.乗鞍は昨シーズン、運営会社のブルーリゾート乗鞍が一度は営業を断念したが、住民有志が募った支援金が目標金額に達したのを受けて営業を継続した。営業準備が遅れたことから、本年度の営業開始に向けて早く動き出すためにも現体制下での営業継続を決断した。
 昨シーズンは住民有志がブルーリゾート乗鞍の株主となり、18歳以下のリフト券無料といった取り組みをした。前のシーズンに比べて来場者数は15・5%増、売り上げは21・7%増となった。本年度は資金繰りに問題なく営業できると判断し、6月18日に開いたブルーリゾート乗鞍の取締役会で方針を決定した。
 運営を継続する企業探しは数社と交渉している状況という。運営協議会の代表で、ブルーリゾート乗鞍の社長を務める山口謙さん(51)は「世界一のローカルスキー場を目指している。将来につながるスキー場を目指して取り組んでいきたい」としている。