「長嶋・王」深沢・元松本市長と撮影 親族が松商高に写真寄贈
2025/07/02
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プロ野球・読売巨人軍の選手や監督として活躍し、先月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんが、昭和48(1973)年に松本市でオープン戦を行った際に撮影した記念写真が1日、松商学園高校(松本市)に寄贈された。始球式の投手を担った当時の市長・深沢松美さん(故人)の親族が、始球式に使われた長嶋さんのサイン入りボールとともに、深沢さんの母校に託した。5日と6日の文化祭「松商祭」で一般公開する。
深沢さんの長男で元県議会議員の賢一郎さん(86)=松本市蟻ケ崎5=と、次男でイベントプロデューサーの俊英さん(83)=塩尻市大門三番町=が同校を訪れ、長野雅弘校長に手渡した。
寄贈された写真は紙と木製パネルの二つ。ともに長嶋さんと王貞治さん、深沢さんの3人が写っており、長嶋さんと王さんの直筆サインが入っている。木製パネルの裏面に当時の新聞の記事が貼ってあり、試合が当時の松本県営球場(現・セキスイハイム松本スタジアム)で4月5日に行われ、巨人と日拓ホームフライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)戦だったと分かる。
賢一郎さん宅に木製パネルとボールが、俊英さん宅に紙の写真がそれぞれ保管されていた。長嶋さんの訃報を受け、深沢さんの仏前で懐かしんだ後に寄贈を決めた。
寄贈式で賢一郎さんは、父がプロ野球史上初の三冠王に輝いた巨人の中島治康さん(1909~87)と松商で同級生だった縁に触れ、「松商から巨人やプロ野球で活躍する選手が出るのを願っている」とエールを送った。長野校長は「選手たちの励みになる」と感謝していた。
3点は校舎内にある歴史栄光室に展示する。公開は5日は午後1時半~3時半、6日は午後1時~3時。
