介護職の魅力 エクセラン高校生が発信 5日に催し 運営資金をCFで募る
2025/07/01
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エクセラン高校(松本市)福祉科は5日午前10時から、松本市中央4の大型商業施設・イオンモール松本で、小中学生に介護の魅力を伝えるイベント「あつまれ!フクシカの森」を開く。介護業界の慢性的な人材不足と、同校福祉科の入学者数減少を受け、地域の課題であることを周知しつつ、子供の頃から福祉に触れて興味を持ってもらおうと企画した。イベント運営に必要な資金をクラウドファンディング(CF)で募り、協力を呼び掛けている。
松本市の介護保険事業計画・高齢者福祉計画によると、介護職の不足人数は2030(令和12)年で411人、2045年には969人に上る。同校の入学者数も現在定員の半分以下まで減った。橋本嶺登教諭は「新型コロナウイルス禍の影響で、福祉に興味を持ってもらう機会が減ったからではないか」と推測する。
昨年初めてイベントを開催し、福祉用具などの体験ブースを設けたところ、427人が来場し大盛況だった。今回はイオンモール内に会場を2カ所に設ける。松本短期大学(松本市)介護福祉科も協力し、ハンドケアや介護施設のレクリエーションを体験できるブースも増やす。エクセラン高3年・鮎沢穂花さん(17)は「福祉の魅力を感じてもらえるよう頑張りたい」と意気込む。
開催には100万円以上かかる見込みで、会場費の約43万円をCFで募っている。公益財団法人長野県みらい基金(長野市)運営のウェブサイトから寄付できる。7月15日まで。
寄付の問い合わせは、同基金松本事務所(電話0263・50・5535)へ。イベントの問い合わせはエクセラン高校(電話0263・32・3701)へ。
