郷土愛 至高の音色に　ベーシスト・鈴木良雄さん　木曽で演奏会 トークも

　木曽町出身で、日本ジャズ界を代表するベーシスト・作曲家、鈴木良雄さんのコンサートが６月２９日、町文化交流センターで開かれた。至高の音色と故郷への思いを語るトークに、約１００人が聞き入った。
　国内外で活躍する野力奏一さん（ピアノ）、井上信平さん（フルート）と共演し、「Ｗｉｎｔｅｒ　Ｄａｙｂｒｅａｋ」「Ｆａｉｒｙ　Ｄａｎｃｅ」などを演奏。優しく包み込むような音色に、来場者がうっとりと耳を傾けた。
　トークでは、音楽一家でピアノやバイオリンに親しみ、山遊びや釣りを楽しんだ木曽での少年時代を振り返った。「山の向こうには何があるんだろう」と考えたり、木曽川の流れの音にじっと耳を傾けたりしていたことを少しずつ語った。木曽への来訪を「自分のうちに帰って来るみたい」と表現した。
　コンサートは、町合併２０周年を記念した「木曽学特別講座」として町教育委員会が主催した。