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2025年

白熱の出羽海部屋木曽合宿が終了 御嶽海関が住民に感謝の言葉

2025/06/29
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 大相撲の御嶽海関(上松町出身)が所属する出羽海部屋の3日間にわたった木曽町での合宿が28日、終了した。町相撲場の本土俵で行われた最終日の稽古には約800人のファンが詰めかけ、力士たちの白熱の稽古を見守った。
 力士たちは、汗と砂まみれになって激しい稽古を積んだ。組み合った若手力士が苦しそうな表情を浮かべると、会場から「頑張れ」と声援が飛び、歯を食いしばった懸命な姿には拍手が湧いた
 「出羽海部屋木曽場所」と銘打った後半は、床山の床力さんによる髪結いの実演、西三段目77枚目の小城虎さんらによる相撲甚句の披露があり、巡業さながらの盛り上がりを見せた。力士が東西5人ずつに分かれる「正五番勝負」では本場所顔負けの真剣勝負が繰り広げられ、観客を魅了した。
 西幕下56枚目の出羽大海さんによる「弓取り式」で3日間の合宿を締めた。御嶽海関はあいさつで、部屋の筆頭力士として「皆さんに支えてもらい、合宿を有意義に過ごすことができた」と、木曽合宿を支えてくれた地域住民に感謝した。
 力士たちは、来月13日に初日を迎える名古屋場所に向けて、この日のうちに、愛知県犬山市の部屋宿舎へと移動した。

会場を埋めた多くのファンが熱い視線を送る中、激しい稽古に臨んだ出羽海部屋の力士たち