未来の移住へ「教科書」作ろう 北小野住民が暮らしの現状や“ルール”語り合う
2025/06/29
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塩尻市北小野地区の暮らしの良さや課題を語り合う会が28日、北小野地区センターで開かれた。未来の移住者のために北小野暮らしの現状や“ルール”を伝える「教科書」を作ろうと、地元に長く暮らす中高年や移住した若者ら計25人が意見を出し合った。

市北小野支所主催で、ともに北小野地区への移住者で集落支援員の湯浅亜木さんと赤石望さんが運営した。参加者たちは、地区の行事や近所付き合い、子育て、自然環境、公共交通といったさまざまな観点で自由に思いや経験を話した。一つ一つの意見を、面倒な事柄だが大切に残したいもの、移住者に伝えたいことなどに分類した。
夫と子供2人と県外から移住した女性(31)は、小学校が市内ではなく隣の町にある不便さを移住前に知っておきたかったといい「自分の意見が(教科書に)取り入れられたら」と期待していた。地元の赤羽忍・上田区長(74)は「自分たちのような高齢者と移住してきた人が話す場が持てて良かった」と話していた。
移住者と地域の理想と現実のミスマッチをなくすための「教科書」は来年度に配布予定という。