野の草花素材に独創アート 松本の田中かおるさん、安曇野で作品展
2025/06/29
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乾燥させて平らにした野の草花を素材に、図柄を表現したユニークな作品の展示会が7月1日まで、安曇野市穂高有明のギャラリーカフェ雨の樹で開かれている。松本市波田の田中かおるさん(59)が、「草文葉図(くさもようず)」と独自に名付けた創作世界を初披露した。

ナズナやタンポポ、カラスノエンドウなど身近で採取した多種多様な植物を花や葉、茎、実などに分解し、感性の赴くままに抽象的や具象的に配置した絵画調の作品約200点が並ぶ。
根付きの植物を花束のように組み合わせて植え込む「あおき式ギャザリング寄せ植え」の受注や指導を長年手掛ける中、「植物を素材に絵にしたら面白そう」と発想し、今春に創作を始めたばかり。田中さんは「あるがままの色や形に注目した。新たな発見がある」と観察や多彩な組み合わせを楽しむ。
7月14日までを会期とした個展「くさばなたちの夢見るつぶやき」の前期展。寄せ植え作品を後期展で紹介する。
開場は午前11時~午後5時。水・木曜日定休。