ミズバショウを学校に! 塩尻東小3年1部 みどり湖群生地で種採取
2025/06/29
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塩尻市の塩尻東小学校3年1部(担任・金井亜希教諭、33人)は、学校の池の周りでミズバショウを咲かせようと、栽培活動を始めた。27日に、学区内のみどり湖水芭蕉公園を訪れて、園内でミズバショウを育成する市民グループに指導を受けて、種の採取と草取りを体験した。
市民団体・みどり湖水芭蕉の会の平出芳雄代表(76)=大門五番町=と会員に手ほどきを受けた。群生地に入って、長さ1メートルほどの大きな葉をかき分け、種が詰まった棒状の穂を探してもぎ取った。
学校で穂を水に浸して種を取る。発芽をさせて冬越しをして、来春に池の周辺に植える予定だ。花のPRポスターも作る。小沼咲太郎君(9)は「栽培を成功させたい」と張り切り、三枝彩夏さん(8)は「全校にミズバショウを知ってもらいたい。花を見れば笑顔になれる」と話していた。
児童らは4月に公園で見頃の花を見学し、生態を調べて興味を持った。学校で育てて全校児童に見せたいという夢を抱いた。平出代表に栽培学習の講師を依頼した。
公園は、平出代表の父親が40年ほど前に造った。現在はミズバショウが5000株ほど植えられている。平出代表は「ミズバショウの育成に関わりたいと、子供たちから声がかかるのは初めて。関心を持ってくれてうれしい」と喜んでいた。
