松本駅前の花壇整備に若き助っ人 エクセラン高生徒 「人手不足」知り協力申し出
2025/06/28
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松本市の松本駅前で夜間営業の飲食店が増えて住む人が少なくなり、高齢化も進んで、地元の花壇の整備に困っていた新伊勢町町会(山越晴彦町会長)に、若き助っ人たちが登場した。新聞で現状を知った地元のエクセラン高校園芸農業コースの生徒たちで、月1回、草取りや花の手入れをしてくれることになった。初回の27日は2年生12人が作業し、町会の住民たちは「本当に助かる」と高校生たちの頑張りに目を細めた。
真夏のような太陽が照りつける中、生徒たちは松本駅お城口の北側歩道約50メートル間の花壇やプランターの草取りをした。黙々と作業を進め、枯れたアジサイの花も次々と刈り、1時間もしないうちに草がなくなり、今が見頃のアジサイの花がより目立つ花壇になった。阿部義幸さん(16)は「やりがいがある。花壇の見た目をよくしたい」と積極的だった。
新伊勢町の実情を伝える紙面を同コース主任の上條守広教諭(57)が目にし、実習の授業で花壇の管理を手伝うことを市を通して申し出た。山越町会長は「雑草取りが一番大変だからありがたい」と感謝し、毎日手入れしている土田善敬さん(79)は「困っていることを知って来てくれたことがうれしい」と笑顔を見せていた。
