元気はつらつＳＢクラブ　５０歳以上の軟式野球　全日本でブロック優勝

　平成２０（２００８）年に発足した５０代以上の軟式野球チーム・ＳＢ（塩尻ベースボール）クラブが今年も各種大会で奮闘している。７日と８日に千曲市で開催された全日本生涯野球大会で５０歳以上の選手が出場する部門でブロック優勝し、７月の年代別県大会にも優勝を目指して出場する。生涯現役を合言葉に、何より白球を追うのが好きだという選手が野球を楽しんでいる。
　発足当時は各地でシニア野球が盛んになりつつある時期で「塩尻で強いチームを作ろう」と、市内の早起き野球チームのベテラン選手が集まった。現在は５０代から７０代の選手約３０人で活動している。
　全日本生涯野球大会は発足時から出場を続けている。相手チームに地元の名物をプレゼントするのが習わしで、毎年特産のワインを贈って喜ばれているという。今年は静岡県菊川市などのチームと対戦。全勝で５度目のブロック優勝を決めた。
　早起き野球のチームが減少し、常会対抗の野球大会もほとんどの地区で消滅したことからシニア世代の選手、その世代が野球を楽しむ機会は減っているという。ＳＢクラブで最年長の粟津原豊雄さん（７５）＝広丘郷原＝はベンチから試合を見る時間が増えたが、一塁コーチャーを買って出て仲間を鼓舞している。「体より口が先に出る年齢になったが野球はおもしろい。生涯現役で野球を楽しみたい」と話す。