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2025年

そば談議重ねて40回 宮川和平さんが麻績で集い

2025/06/28
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 麻績村宮本の宮川和平さん(77)が地元の村福祉センター・みたらしの湯で主宰している「入浴とそば談議を楽しむ集い」が24日、40回の節目を迎えた。平成26(2014)年に自身の手打ちそばを振る舞って始めたささやかな交流会で、村内外の同好の士の憩いの場になっている。

 村のふるさと納税の返礼品になっている自家製の手打ちそばを、みんなでゆでて食べながら〝そば談議〟に興じる催しだ。宮川さんが、平安時代に創建された長い歴史を誇る麻績神明宮や、かつて湯治客も通ったという温泉(みたらしの湯)の知名度を上げようと始めた取り組みで、地元住民も準備に協力している。
 新型コロナウイルス禍では施設利用ができず一時休止したものの乗り越え、現在は年4回程度開いている。
 第40回では、地元の常連や松本市からのファンら10人が集い、宮川さんが独自に仕込んだ寒ざらしそばなどを食べ比べた。
 1年ぶりに参加した笹井春夫さん(78)=松本市=は「趣味でそば打ちをしているが、宮川さんの助言は的確で〝師匠〟と思っている。活動もお手伝いしていきたい」と語る。20回以上参加している宮崎宜義さん(88)=長野市=は「そば打ちを愛好する人のこだわりや苦心を聞いて食べるのが好き」と笑う。娘と孫との3世代で訪れた三村恭子さん(62)=松本市=は「そばに詳しくない私でも楽しめる。娘と一緒に通いたい」と笑顔を見せた。
 宮川さんは「活動が村と人をつなぐ〝かすがい〟になればと地道に取り組んできた。今では自分にとっても人とつながる〝かすがい〟になっている」と話し、今後の継続に意欲を見せていた。

愛好家と一緒に〝そば談議〟を楽しむ宮川さん(右)