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2025年

力士が地域へ 感謝の交流 出羽海部屋 木曽合宿初日

2025/06/27
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 御嶽海関が所属する出羽海部屋の合宿が26日、木曽町で始まった。町総合トレーニングセンターでの朝稽古でみっちりと汗を流した力士たちは午後、木曽郡内の学校や福祉施設などを訪問・慰問した。子供たちの屈託のない笑顔に励まされた力士たちは、地域住民に対し、日頃の応援への感謝の思いを伝えていた。

 3班に分かれて出発した。御嶽海関は力士4人と3カ所を訪問し、母校の木曽青峰高校(木曽町)では全校生徒の出迎えに目を細めた。「高校生の前でしゃべるのは初めて。緊張する」と切り出した御嶽海関は「青春してますか?」の呼び掛けへの反応が薄かった生徒たちに向かって「この学校は彼氏・彼女を作っちゃいけないんでしたっけ?」とおどけて笑わせた。「木曽での合宿で力士たちは頑張っている。名古屋場所では雄姿を届けたい」と後輩に約束した。
 南木曽町の認定こども園・なぎそこども園には、高崎龍水親方=元幕内金開山=と西幕下56枚目・出羽大海さん(28)ら力士3人が訪れ、未満~年長児の約50人と交流した。
 特設の土俵で年長・ひばり組の〝ひばり部屋〟の豆力士らが3~5人がかりで大きな体にぶつかり、相撲に親しんだ。質問の時間には「おすしは何皿食べるの?」など熱心に聞いた。年長組の立野加弥ちゃんは「大きくて(伝説上の)巨人みたい。強くてかっこよかった」と笑顔だった。

母校の後輩たちと一緒に記念写真に納まる御嶽海関と出羽海部屋の力士たち(木曽青峰高校)