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2025年

戸別訪問で特殊詐欺防げ 安曇野署と市が連携して啓発 手口を説明

2025/06/26
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 特殊詐欺の被害を減らすため、安曇野市や安曇野警察署などが連携し、市内の住宅を訪問して注意を呼び掛けている。市民が被害者となった電話でお金詐欺(特殊詐欺)の件数は、今年に入り5月末までに10件(被害額・計2467万79円)で、昨年1年間の11件(同・計1億4697万6790円)に迫る勢いだ。24日は、三郷地域一日市場区の高齢者宅を中心に150戸を回った。市地域づくり課、三郷交番、安曇野防犯協会連合会、住民による安曇野セーフティーサポートチームから6人が出動した。
 県内で先月発生したオレオレ詐欺被害の9割が「ニセ警察官」を名乗る手口だったため、「ニセ警察官詐欺に注意」の文字と実際のニセ警察官の顔写真を入れたチラシを手渡し、手口を説明して「あやしい電話を受けたら、すぐに通話を切り、警察署や市に連絡してください」と伝えた。
 説明を受けた新明泰三さん(87)は「自分だけは大丈夫という思いは横に置き、日頃から気を付けたい」と話した。
 市地域づくり課の矢口護係長(37)は「被害が急増して危機的状況にある。手口を知っておいてもらい、だまされないよう防犯意識をさらに高めてほしい」と力を込めていた。
 啓発の戸別訪問は毎月、各地域で行い、防犯や交通安全、消費生活トラブル防止も呼び掛ける。

市民(右)に注意喚起をする市職員や安曇野署員ら