松本市が消防団員に感謝のデジタルチケット 市内13施設で利用可能
2025/06/24
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松本市は、市消防団(宮坂明直団長)の団員とその家族が、市内の文化施設や映画館などで利用できるデジタルチケット(利用補助クーポン)を配布している。日頃市民と地域の安全を守っていることへの感謝を込めて、団員1人につき1万円分を用意。令和3年から取り組む団員の処遇改善策の一環で初めて企画した。市消防防災課によると、県内市町村では珍しい取り組みだ。
利用期間は23日から年度末までで、対象は市美術館、市立博物館、High―Five(ハイファイブ、博物館喫茶コーナー・駅前店)、ラーラ松本(7月1日から)、ゆめひろば庄内、松本シネマライツ、松茸山荘別館東山館、ホットプラザ浅間、湯けむり館、白糸の湯、梓水苑、カラオケビッグエコー(市内全店と付随施設)、アピナボウル松本城山店の13施設。市施設に加え、団員が希望した民間施設にも交渉して幅を広げた。今後も随時利用可能施設を増やしていく。市は本年度一般会計当初予算に、関連予算488万円を盛った。
団員の処遇改善策としてはこれまでに、資格取得補助や出動報告アプリの導入、報酬の個人払いなどに取り組んできた。今回は団員だけでなくその家族を対象にしていることが特徴で、市消防防災課の宇留賀真理子課長は「出動時に気持ちよく団員を送り出してくれている家族とともに、だんらんのひとときを過ごしてほしい」と話している。
市消防団員は定数2169人に対して1675人(23日現在)。宇留賀課長は「若い人や女性に活動に興味を持ってもらい、入団を増やしていきたい」と話している。
