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2025年

山の魅力を音楽で満喫 松本で岳都コンサート

2025/06/23
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 国内で活躍する弦楽器やホルンなどの奏者が、松本の山や自然にちなんだクラシックやミュージカルのナンバーを奏でる「岳都松本音楽会」が22日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで開かれた。同市の焼き鳥店・鳥臣(深志1、店主・土屋泰臣さん)の開業40周年と、松本駅前上條医院(同、上條順子院長)の開院30周年を記念した演奏会で、アンサンブルの美しい音色が観客約1000人を魅了した。

北アルプスや田園風景の美しい写真が投影される中で、松本の山や自然をイメージした曲が披露された音楽会

 16人の奏者と歌手が交代で、ビバルディの「四季」など8曲を奏でた。フリーアナウンサーの朝岡聡さんが曲の紹介をしながら進め、槍ケ岳山荘グループ元会長の故・穂苅貞雄さんが撮影した北アルプスや松本平の田園風景の鮮やかな写真もそれぞれの曲に合わせて投影された。
 第1部最後のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」は音楽劇形式で披露。「ドレミの歌」や「エーデルワイス」はソプラノやバリトンの歌手が伸びやかに歌声を響かせ、会場は楽しい雰囲気に包まれた。
 上條医院が所有し2階で開業しているビルの1階で、鳥臣がテナントとして店を営んでいる縁で、合同で実行委員会を組織した。鳥臣のなじみ客で、長年サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)に参加するコントラバス奏者・山本修さんが音楽仲間に声を掛けて、この日のためのプログラムを構成した。
 実行委員長の上條院長は「岳都の松本で一流プレーヤーの演奏を気軽に楽しんでいただけてよかった」と話していた。