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2025年

高校生の探究活動支援 一般社団法人KOKOに地域の企業・団体も協力

2025/06/21
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 若者の探究学習の支援や地域社会との橋渡しに取り組む一般社団法人KOKO(宮木慧美代表理事、松本市大手5)は本年度、中信地区の高校生の探究活動を支援する助成金プログラムを実施する。中信の企業・団体など7者が賛同し、資金援助のほか活動への伴走支援も予定する。民間主導のプログラムで若者の夢の実現を後押しする。
 支援対象は中信地区の高校に在籍する生徒が7月~来年1月に行う活動。個人・団体を問わず申請ができ、採択されると1活動当たり上限5万円が交付される。公益性といった詳細な申請条件は設けず、テーマの独自性や、生徒の意欲、将来への展望といった点を有識者からなる審査委員会が評価し、支援先を決める。採択時に協賛企業からの“お墨付き”が得られた活動には「パートナー賞」が贈られ、活動に必要な技術などの伴走支援を受けられる。活動の成果は年度末の発表会で報告する。
 探究学習は生徒自身が関心のあるテーマについて仮説を立て、実際に行動することで検証する。資材や交通費などの経費が必要となることもあり、資金面で活動を断念する生徒もいるという。プログラムは地域の企業や団体が協力し、生徒の思いの受け皿となることを目指す。
 「探究コーディネーター」として市内の高校などで学習支援をしている宮木代表理事は「より多くの高校生に一歩踏み出して挑戦する面白さを味わってほしい」と話している。
 申請の締切は30日。手続きの詳細は特設サイトから確認できる。問い合わせはKOKOの電子メール(hello@koko.or.jp)へ。

プログラムへの応募を呼び掛ける宮木代表理事