信大生のサークル・VOTERSが企画 9政党の討論会、27日に
若者の投票率向上を目指して活動する信州大学(本部・松本市)の公認サークル「VOTERS(ボーターズ)」が27日、同大学松本キャンパス(同市旭3)で九つの国政政党の議員らが登壇する討論会を開く。7月に予定される参議院議員選挙を前に「みんなで政治を学ぶ機会にしたい」と意気込んでいる。

国会議員や地方議員らが自民、公明、立憲民主、日本維新の会、国民民主、れいわ新撰組、共産、参政、社民の各党を代表して1人ずつ出席する。各代表が「若者のためにすること」のテーマで3分間の演説をした後、「なぜ生活は苦しいか」「平和はどうしたら実現できるか」の2テーマで政党間の討論を行う。聴講者から寄せられた質問に登壇者が答える時間も設ける。
ボーターズは令和元年の参院選を前に結成したものの、新型コロナウイルス禍で新入生の勧誘ができず、昨年までに活動を停止していた。復活は現在の代表を務める信藤賢治さん(20)=経法学部2年=が昨年10月、平和を考える勉強会で当時の創設者と偶然出会ったのが契機となった。当時、信藤さんは物価高や米不足といった生活の困りごとに政治が深く関わっていると感じ始めていた。創設者が残した資料などを引き継ぎ、友人に声をかけて今年4月にサークルを再結成。今回の討論会では各政党に直接連絡を取って代表者の出席を要請した。
昨今の選挙ではインターネット上の情報の影響力が強まっているが、信藤さんは「対面で討論することに意義がある」と強調。「遠い存在だった政治が、血の通った人間によって行われていると感じることができる」と力を込める。「『政治は分からないから投票しない』という選択肢をなくしたい」と話し、多くの若者に来場を呼び掛けている。
討論会は午後6時半~8時半。会場は全学教育センター共通教育第1講義棟の20番講義室。一般市民も聴講できる。問い合わせはボーターズの電子メール(shindai.senkyo2019@gmail.com)へ。