自転車で山形村巡る　ツアーで収穫体験など満喫

　山形村を自転車で巡りながら、旬の農産物収穫体験や飲食を楽しむ「よくばりグルメのサイクリングツアー」（村観光協会主催）が１９日、村内で開かれた。６月、９月、１０月に全４回予定するツアーの第１弾。村内外の４人が村民ガイドの案内で巡り、サクランボ狩りや白ヒラタケの収穫体験、道祖神見学、村民が営むカフェでの昼食を満喫した。
　塩尻、山形、朝日の３市村の連携事業で２年前に導入した電動アシスト付きシェアサイクルを活用。自転車の貸し出し・返却ポートがある山形村観光協会を発着点に、ガイドの大日方実也比さんの案内で巡った。
　上條慎次さんが営むサクランボ園で摘み取りと食べ放題を体験。元プロサッカー選手の高崎寛之さんが営む信州ファームランドでは、希少なキノコの白ヒラタケを家庭用に収穫し、バターソテー、から揚げといったスタッフお勧めの食べ方を教わった。道中はのどかな風景を楽しみ、スイカやトウモロコシ、リンゴなどの農産物が育っている様子も見学した。
　昼食は下竹田のカフェバー「ミスカノーマ」でグリーンカレーやマッサマンカレーを味わい、店主の真野徹さんと交流を楽しんだ。上竹田の塩原理恵さん（６０）は「存在は知っているけれど、足を運んだことがなかった場所や店を訪ねられてよかった」と話した。
　ロードバイクが趣味で新潟県上越市から参加した飯吉七瀬さん（２６）、母の悦子さん（５８）は「サクランボもカレーもおいしかった。ツアー仲間や地元の方との会話も楽しく、また遊びにきたい」と村の雰囲気を気に入っていた。
　９月１８日にリンゴ狩り、１０月２、７日にシャインマスカット収穫体験を盛り込んだサイクリングツアーを予定している。