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2025年

廃線50年 林鉄を後世に 上松町公民館 懐かしの写真80点展示

2025/06/20
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 山から切り出された木材を搬出した森林鉄道(林鉄)の廃線から今年で50年となるのを記念した写真展が、上松町公民館で開かれている。林鉄が現役だった時代の様子を生き生きと伝える写真約80点が展示されている。
 大量の木材を積んで山あいを走り鉄橋を渡る林鉄車両、停車場で運転手とタブレット(通票)の受け渡しを行う女性駅長、大量の木材が集まる集材基地や整備の様子などを捉えた写真がある。伐採した丸太をやぐらのように組み、橋台や橋桁に仕立てて軌道を延長した「作業軌道」は圧巻だ。
 展示資料は、町出身の森下定一さん、中村秀己さん=いずれも故人=が撮影、現像などで共同制作した。
 企画した町観光協会の担当者は「林鉄を懐かしむとともに歴史を後世に伝える展示になれば」とする。30日まで。午前9時~午後5時。

木曽地方の各地で運行された林鉄の歴史を伝える写真が並ぶ