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2025年

暑い日続く中 土木業界が熱中症対策に力

2025/06/19
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 6月から国による職場の熱中症対策が強化された中、例年より早い本格的な暑さの到来に、屋外で作業をする土木建設業は対策に本腰を入れている。
 松本市笹賀で下水道管を敷設替えする工事を名古屋市の企業と実施している上村組(松本市入山辺、飯濵諒社長)は18日、熱中症対策をして朝から作業をした。新しい管を入れて固める際に高熱が必要なため、作業をするマンホールの中は気温が上昇することから、扇風機で風を送って対応。作業車に暑さ指数が測定できる機器を備え、水分補給や塩あめの摂取を心掛けている。現場監督の愛瀬義隆さん(52)は「昨日から暑いが、外での仕事には慣れているのでまだ大丈夫。夏本番に備えたい」と話していた。
 アスファルト舗装のスカイロード(松本市村井町西2、熊谷康晴社長)も熱中症対策を徹底する。ファンが付いた空調服を社員全員に支給し着用する。脇などを冷却できる保冷剤や経口補水液などを入れた熱中症対策キットを現場に必ず持参している。柏澤佑さん(39)は「真夏日予報などが出た日は社長がラインワークス(企業用チャットツール)で知らせてくれるので気を引き締めている」と話していた。

 松本地方は18日も高気圧に覆われ、各地で30度を超える真夏日となった。日中の最高気温は松本市沢村で33.8度(平年比7.4度高)、安曇野市穂高で33.6度(同7.5度高)を記録した。
 長野地方気象台によると、6月中は梅雨前線が不活発で最高気温が30度前後の暑い日が続く。梅雨の戻りは7月に入ってからだという。松本広域消防局によると、松本地域では18日、安曇野市の60代の男性1人が熱中症の疑いで搬送された。

仕事の合間に水分を取る作業員たち