塩尻・子供たちも給食メニューで模擬投票 キムタクごはんなど4候補 参院選・期日前投票所隣で

模擬投票所として想定している総合文化センターのロビー
7月3日公示、20日投開票が想定される参議院議員選挙の期日前投票に併せ、塩尻市選挙管理委員会が、小学生以下の子供向けの模擬投票を計画している。学校給食の人気メニューを立候補者に見立てる親しみやすい内容にしつつ、投票箱は実物を使うなど本物感も打ち出す。子供たちに選挙への親しみを感じさせる考えだ。
「塩尻市給食総選挙」と題して行う。塩尻総合文化センター講堂に設ける期日前投票所を出たロビーに模擬投票所を置き、期日前投票期間中の土曜日と日曜日に投票を受け付ける。選んだ選択肢に○を付ける記号式の投票用紙を用意する。投票すると、明るい選挙のイメージキャラクター・選挙のめいすいくんのステッカーがもらえる。
「鶏のから揚げレモンソースかけ」「揚げパン」「ABCスープ」「キムタクごはん」の4種類の立候補が見込まれる。会場で示す選挙公報には、公約になぞらえたメニューの説明、架空の所属政党や一票を呼び掛ける言葉などを、写真を添えて載せる。開票も行い、8月にも市選管のサイトで結果を公表する計画だ。
総務省の調査では、子供のころに親の投票に付いて行った経験がある人たちは、自身が有権者になってからの投票率が63・0%で、付いて行った経験がない人たちの41・8%を大きく上回る。
こうしたデータや、本物の投票所では、有権者と共に来ても票を投票箱に入れることはできない子供たちに投票という行為を実感させたいという考えから、模擬投票を企画した。担当する市選管職員の稲葉雅哉さんは「子供たちに、投票に慣れてもらいたい。選挙は難しくなく、自らの考えや思いを示す行動であると実感させたい」と話す。
市選管はこのほかにも、若年層向けに選挙への関心を高める活動を行っている。期日前投票所の立会人を公式サイトや市広報紙で募集したほか、市内の3高校に田村永久委員長らが出向き、ポスターの掲示や申込書の配布を要請した。応募した全世代の27人のうち、3人が高校生世代の18歳だった。