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2025年

日本の政治・経済現状を解説 ジャーナリストの須田慎一郎さんが講演 タイムス広告会

2025/06/19
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 中信地方の有力企業でつくるタイムス広告会(永瀬完治会長)は18日、松本市本庄1のホテルブエナビスタで特別講演会を開いた。ジャーナリストの須田慎一郎さんが「どうなる政治・経済~日本再生のために何が必要か~」と題し、7月の参議院議員選挙や米の価格高騰、今後の景気見通しなどについて現状を踏まえて考えを述べた。
 タイムス広告会会員と一般参加者合わせて約650人が聴講した。須田さんは参院選について、自公連立政権が衆議院で半数を下回っている現状を踏まえて「政権選択選挙になる」とした。本当の焦点は「消費税減税をめぐる是非」で、国が備蓄米を随意契約で放出したことなどを挙げて「いろいろな要素が出てかすんでいる」と指摘した。
 税金で購入した備蓄米を安く放出した随意契約は「致し方なかった部分はあるが、普通のやり方ではなかった」と述べた。米の価格については、4月と5月に種子販売店を取材したところ、農家が一斉に種もみを買い付けしたことを紹介。放出した備蓄米の一部が余り、今秋に大量の新米が市場に出荷されれば「大暴落するのではないか」との見通しを示した。

講演する須田さん