松本市今井のご当地ソング「今井の父ちゃん」体操に 有志が振り付け考案中
2025/06/19
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松本市今井地区の住民有志が、ご当地ソング「今井の父ちゃん」に独自の振り付けを加えた体操を作ろうと作業を進めている。「今井の父ちゃん」は30年ほど前に青年団が中心となって開いていた今井ひだまりコンサートに合わせて作詞・作曲されたフォークソングだが、現在はあまり活用されていない。年齢に関係なく楽しめる体操とすることでご当地ソングの“復権”を目指して頑張っている。
リンゴ栽培の1年間を歌った曲で5番まである。サングラスで両目の周りだけ日焼けしない農家をパンダに例えたり、花摘みで忙しく動き回る姿をミツバチと表現したりと、陽気な歌詞が印象的だ。平成10(1998)年にはCDが発売され、現在は今井ドンパン夏祭りのBGMなどとして流されている。
CDは初回作成分が完売して再販する人気だったが、ひだまりコンサートの終了とともに、あまり歌われなくなった。約10年前には、地元のフラダンスサークル・プアメリアがフラダンスの振り付けを作ったが、踊る人が少なく広がりを欠いた。有志はフラダンスを参考に体操の振り付けを考案中で、3番まではほぼ完成している。
今井福祉協議会健康部会の会員やプアメリアのメンバーなどが昨春から月1回ペースで集まって検討を重ねている。まずは8月の今井ドンパン夏祭りでのお披露目を目指している。その後、地区住民から寄せられた意見を振り付けに反映し、11月の今井地区文化祭で完成した体操を発表する。
有志の一人でプアメリアの代表を務める桃井多美子さん(67)は「10年前は尻すぼみになってしまったので、今回は何とか広めていきたい。いい曲なので、いろいろなことができれば」と話している。
