松本市の島内小でスクールバス実現 小宮地域対象
2025/06/18
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松本市の島内小学校に通う児童のうち、通学距離が3キロ以上あり一定の要件を満たした児童を対象にしたスクールバスの運行が19日に始まる。小宮団地などから歩いて通う55人が、市が委託したバス会社のバスで通学するようになる。市内では山間地や旧村部などでスクールバスが運行されているが、それ以外では初めての運行になる。登下校時の児童の事故防止や熱中症予防の効果が期待される。 市は本年度、児童や生徒の登下校時の交通安全や不審者への対応などを考慮して、遠距離通学支援・通学費扶助の運用基準を見直した。島内小など5校が新たに扶助対象になり、今回のスクールバス運行につながった。
市教育委員会がフクトミ観光バス(新村)に委託し、月~金曜日に運行する。島内地区内の小宮会館や小宮西公民館前と、市音楽文化ホールを結び、児童がバスで登下校する。島内小の小松幹校長は「小宮地域の町会や保護者からの要望がかなった。事故や熱中症、不審者などから児童を守ることにつながる」と歓迎する。
市内ではこれまで、小学校で本郷、山辺、四賀、大野川、梓川、中学校で山辺、会田、大野川、梓川の計9校でスクールバスが運行されている。通学距離が4キロ以上の小学生と、6キロ以上の中学生ら約400人に、市が通学定期代などを扶助している。
