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2025年

有毒ガス発生など特殊災害に備え 松本広域消防局が訓練

2025/06/18
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 有毒ガス発生などの特殊災害に備えて、松本広域消防局は17日から3日間、松本市村井町南2の芳川消防署で、特殊災害対応連携訓練を行っている。同署の特殊災害対応隊19人と、渚署(松本市)、豊科署(安曇野市)、塩尻署(塩尻市)の救助隊計51人が参加し、化学防護服での要救助者の救助や除染活動の内容と手順を確認している。
 初日の17日は23人が参加した。危険な化学剤の影響で倒れた人を救助する進入隊の訓練と、救助された人に付着する化学剤の汚染物を取り除く除染隊の訓練、一連の流れなどを学ぶ講義の3ブースに分かれて行った。特殊災害のための資材を管理する芳川署の署員が説明した。
 進入隊と除染隊の訓練では、化学防護服の着脱方法が説明されると、実際に装着して動きを確かめた。進入隊訓練は、化学剤があって危険度の高い部屋に横たわるダミー人形二つを、危険度の低い空間に一時避難させた。除染隊訓練では、ダミー人形の服を裁断して取り除いた。
 特殊災害対応訓練は毎年行っている。参加した豊科署の特別救助隊・小段亮副隊長は「過去には松本サリン事件もあった。要救助者を安全に救助できるようにしたい」と話した。

化学防護服を着て要救助者を救助する訓練をする署員たち