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2025年

10月の安曇野市長選 太田氏、立候補視野に検討 7月末までに態度表明

2025/06/17
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 任期満了に伴う10月5日告示、12日投開票の安曇野市長選に向け、1期目現職の太田寛氏(68)=堀金烏川=は16日、市議会6月定例会一般質問で「仮に出馬して市民の負託を受けてもう4年やることになった場合に何ができるかを考えている」と述べ、立候補を視野に入れて検討していることを明かした。7月末までに態度表明する考えも示し、進退への注目度は高まっている。
 太田氏が「しかるべき時期に判断する」と述べた昨年12月の時点では、6月定例会が表明の場ではないかとの見方が議会内にあった。大竹啓正氏(会派あづみ野)は一般質問で早期の表明を促したのに対し、太田氏は「後援会の役員などと相談しながら態度を検討している」と明言を避けつつも「遅くとも7月中には態度を明らかにしたい」と応じた。
 先月の市長定例会見では、7月3日公示、同20日投開票が想定される参議院選挙の期間中の表明は避けたいとの思いをにじませていた。参院選後の来月下旬の進退表明を考えているとみられる。
 市長選の告示まで4カ月を切ったが、これまでに出馬表明した人はおらず目立った動きが見られない。こうした中、新人3人が争った前回選で元副知事の実績や経験を武器に得票率73%の圧勝で初当選し、1期目の市政運営についても議会内で目立った批判が少ない太田氏が再選出馬に動くとの観測は広がっている。
 無風状態がこのまま続くのか、それとも候補擁立の動きが一転して活発になるか。現職の態度表明は情勢を左右する一つの焦点となりそうだ。

進退表明の時期について答弁する太田市長