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2025年

塩尻・洗馬小 水泳の授業、民間プールで 教職員の負担軽減へ

2025/06/17
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民間のプールで指導を受けながら楽しく泳ぐ児童

 塩尻市の洗馬小学校は16日、本年度の水泳の授業を市内のスポーツ施設・ヘルスパ塩尻(大門一番町)で始めた。市が「学校の働き方改革」で行う民間委託の実証事業で、9月末まで実施する。学校のプールを管理する教職員の負担軽減や、児童が外部コーチの専門指導が受けられることの良さなどを踏まえて、市内の小中学校での導入を検討する。
 初日は5、6年生69人が参加した。貸し切りバスで学校から20分ほどでヘルスパに移動した。授業は50分間で、担任教諭2人がプールサイドで監視をし、コーチ3人が準備運動や泳法を教えた。児童たちは室内プールで天候に左右されることなく元気に体を動かした。
 6年生の北澤貫太君(11)は「初めて教わる練習もあって良かった。学校(の屋外プールで)の授業は寒かったり暑かったりするけれど、ここは快適」と喜んでいた。6学年担任の髙田斉弘教諭は「子供の安全確認に集中できるので、コーチに指導を安心して任せられる」と話していた。
 市教委によると、授業は民間プールの一般利用時間外の午前9~11時を利用する。全学年が5回(1回50分)ずつで、総時間はこれまでと同じ。学習評価は教員が指導員の助言を踏まえて行う。7月に来年度の外部委託希望校を募集する。
 ヘルスパ塩尻の施設長代行で水泳指導員の百瀬正揮さんは「地域貢献のために1校、2校と広げていけたら」と話していた。