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2025年

信州の魅力、学生が発信 フリーペーパーを発行

2025/06/16
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信州の魅力を語り合う発見大会議のゲストや参加者たち

 県内の学生有志が、学生団体「信州Charm(チャーム)」を立ち上げて、信州の魅力を発信するフリーペーパーを発行している。就職と同時に県外に出てしまう大学生が少なくない中、信州の良さを知ってもらい、県内での就職や生活を選択肢に入れてもらおうとの思いからだ。今月には信州の魅力を語り合う対面型イベントも松本市内で初開催。参加者から寄せられた声や情報を今後の取材や紙面作りに生かしていく。

半年に1回発行されるフリーペーパー『信州Charm』

 「長野県魅力発見大会議」と題して、14日に市勤労者福祉センター(中央4)で開いた。県内で暮らす学生や移住者ら20人余が参加。SNS(交流サイト)で信州の魅力を発信する大学生ら3人をゲストに迎え、話を聞いた上で情報交換した。
 松本深志高校からオンラインのZEN大学に進学し、大好きな松本での暮らしを選択した坂本達哉さん(19)は“日本一信州にくわしい19歳”とうたって郷土の魅力を発信する活動を紹介。岐阜県出身の信州大学生・丹羽靖京さん(20)は「信州は自然を生かしたアクティビティが素晴らしい」とお薦めスポットを取り上げた。愛知県から安曇野市に今春移住したグラフィックデザイナー・神谷朱莉さん(29)は物質的な豊かさとは違う「幸せに暮らすためのヒントがこの土地にはある」と話していた。
 信州チャームは令和4年に発足した。県内の観光地や食、娯楽、企業などを取材し、同名のフリーペーパーを半年に1回、3000部ずつ発行。県内各地の大学で配布している。
 魅力発見大会議で寄せられた意見は、今秋発行の特別号に反映させる考えだ。代表の信州大学繊維学部生・海沼怜さん(22)は「活動を通じて、私たち自身が長野県の良さを実感している。じかに触れ、魅力に気付くきっかけを引き続き提供していきたい」と話している。