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2025年

舞台飾る花心込め製作 阿禮神社例大祭に向け

2025/06/15
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  塩尻市塩尻町の阿禮神社で7月12日と13日に営まれる例大祭に向け、七つの地区で曳行される舞台を飾ったり、ご祝儀を出した人たちなどに配ったりする装飾品「花」の製作が始まった。当番部会の宮本の公会所では13日、祭典部会の大人たちが、子供たちに花の作り方を教える教室が開かれ、約20人が集まった。
 宮本の「花」は長さ1メートルの竹を割いた棒を飾り付ける。蛇腹状に折った薄い色紙の中央部を糸で縛って癖を付け、両端を広げたりしわを寄せたりしてかたどった赤と黄、青の花びらや、小さな色紙を重ねた「キンキラ」、折り鶴などを固定する。
 飾りを棒に取り付ける順番は決まっており、高校生から30代半ばの祭典部員が細かく教えた。塩尻東小学校6年生の田中美寿希君は「作り方を覚えた。心を込めて作りたい。お祭りでは舞台を見るのと乗るのが楽しみ」と話した。
 400本を用意する「花」は今後、祭典部員がおはやしの練習に合わせて作る。子供たちはこの日、自分で作った1本を持ち帰った。祭典部の小口聖子副部長(36)は「子供たちにお祭りを好きになってもらい、自分たちがそうであるように、いずれは祭典部に入って活躍してもらいたい」と期待した。
 地域全体で祭りを盛り上げる機運が高まっている。「宮本」の文字や紋章をあしらったTシャツを作るなどの用意も進んでおり、川尻佐千男・宮本町内委員長(74)は「やりとげなければいけない。地域のみんなで参加して祭りを盛り上げたい」と話していた。

祭典部員の指導で「花」の飾りを作る子供たち