麻績の魅力、学生が再発見 田植え・かかし作りで交流
2025/06/14
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地方創生やデジタルに関心のある全国各地の学生らでつくるコミュニティー「サトヤマミライカイギ」が、麻績村の魅力を再発見する企画に取り組んでいる。「麻績をもっと好きになってほしい」と、村出身で金沢大学2年の森山遥輝さん(19)が中心となって提案し、5月には村内巡りや田植え・かかし作りを楽しむ「麻績村ミライカイギ」を初開催した。稲刈りに合わせ、秋にも企画する計画だ。

初企画には麻績村や筑北村の小中学生、大学生、社会人ら約30人が集った。村第2公民館で行ったかかしづくりは参加者が世代を超えて交流し、持ち寄った衣類や地域から提供された材料で6体を手作りした。麻績小学校2年生の田原佐和乃さん(7)は1歳の弟をイメージしたかかしを作り「思ったより上手にできた。楽しい!」と喜んでいた。かかしは参加者が田植えをした田んぼに飾った。
森山さんは「自分自身この村が好きなので、村のためになる活動をしたい。村の子供たち、村外の人たちにもっと村を好きになってほしい」と願う。企画には宿泊施設・シェーンガルテンおみ、村内で自然体験企画などに取り組む「わくわくの村」が協力した。サトヤマミライカイギ運営メンバーで福井大学3年の織田心さん(20)は「地域の協力がありがたい。豊かな自然や人の温かさを感じた」と話していた。