縄文時代の”新築”体感して 塩尻・平出遺跡 復元住居を改修
2025/06/13
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塩尻市宗賀の平出遺跡公園にある復元住居の大小2棟の改修が完了した。縄文時代の竪穴住居を再現した建物で、これまでの復元住居が15~20年たって老朽化したため、解体して建て替えた。
2棟ともに形状も大きさも以前と同じで、大きい棟が高さ3・4メートル、広さ45平方メートル、小さい棟が高さ2・7メートル、広さ26平方メートル。工期は1~5月で、専門業者がクリ材で骨組みをして、かやをふき替えた。4月のかやぶき体験会には子供と大人計53人が参加し、自然素材を使って手作業で家を修復する昔の暮らしぶりを学んだ。
平出遺跡は縄文・古墳・平安時代の大集落跡で、平出遺跡公園内は三つの時代の集落が再現されている。「縄文の村」には、新しい棟を含めて7棟の復元住居がある。市平出博物館の職員・石井健郎さんは「新築の住居と、建ててから時間がたった古い住居がある集落の景観やバリエーションを見てほしい」と言い、住居に入って昔の人の生活を体感することを勧めている。