南松本駅南の立体交差化事業 う回路工事が7月開始 踏切閉鎖は10月下旬以降
2025/06/12
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松本市のJR南松本駅南側の宮田前踏切をアンダーパスにする県道の立体交差化事業で、踏切を閉鎖して線路横断部分を掘削していく工事が10月下旬以降に始まるのに先立ち、う回路の設置工事が来月始まる。国道19号側から踏切へ東進した車が南松本駅方面へ行けるようにするためで、長年の懸案だった立体交差化へ、いよいよ具体的な取り組みに着手する。
う回路は、なんぷくプラザ(双葉)の敷地内を通る延長154メートルで、車道と歩道を設ける。工事に伴い8月中旬まで、なんぷくプラザ南側から踏切までの車道が終日片側交互通行となり、8月下旬から10月中旬までは歩道が終日規制、車道が一部規制となる。なんぷくプラザとイオン南松本店の間を南北に通る都市計画道路の芳野双葉線の新設に向けた用地交渉も合わせて続けていく。
立体交差化事業の計画延長は348メートル、幅16メートルで、線路をくぐるトンネル部分は88.5メートル。踏切内の地盤調査で支障物が確認されたことから、列車の安全な運行を確保するため、人力による掘削を主体とした工法を採用する。夜間の短時間しか工事ができないこともあり、完了まではおおむね10年間を予定している。歩道橋は使用できる。
県松本建設事務所が地元説明会などで周知を進めており「地域のためになるように安全に取り組みたい。立体交差化の工事中は、南松本駅北側のやまびこ道路や南側の平田地区(国道19号)へのう回に協力をお願いしたい」と話している。
