南木曽の林鉄に親しもう 15日 車両塗り直し 住民有志 参加者募る
2025/06/12
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南木曽町読書の山の歴史館に展示されている森林鉄道(林鉄)の車両を参加者で塗り直す企画が15日午前9時~午後4時、現地で開かれる。住民有志らでつくる「南木曽鉄道遺産を愛する会」が主催し、かつて町内を走っていた林鉄に親しんでもらう。同会は今企画を皮切りに、町内各地の林鉄の遺構活用を目指して取り組んでいく考えだ。
町内では昭和2(1927)年から40年間林鉄が運行され、南木曽岳周辺を通る蘭線、与川線、田立線の三つが主な路線だったという。木材や山で暮らす人の生活物資の運搬などを担ったが、トラックの普及といった時代の変化で利用がなくなっていった。
歴史館の敷地にある車両は、当時町内を走っていた。鮮やかな薄緑色の車体で、前回色を塗ったのは20年ほど前という。企画当日は業者が準備した同じ色の塗料を塗る。
同会は「町の林鉄について詳しく知らない人も多いのでは。歴史に思いをはせてもらう機会につながれば」と話す。
今後は、同じく林鉄が走っていた大桑村の阿寺地区と連携し、鉄道跡の周遊コースづくりなども検討していく。
塗り直しの企画は参加無料で、予約不要。開催時間内にいつでも参加できる。雨天決行。問い合わせは同会事務局の岡本智治さん(電話090・4083・9264)へ。企画は県地域発元気づくり支援金を活用する。
